出来損ないのカメレオン
病気と言うものは、なった人にしかその痛みはわからないと言いますが、本当にそう思います。2年くらい前に知り合いが、がんが見つかったんですね。周りからしたら、ぜひとも手術が成功するようにと祈ったわけなんですよね。そして手術は成功しました。みんなはホッとしたわけなんですが、本人はそこからが大変だったんですよね。手術の傷口の痛みは日に日に和らいでいったのですが、手術をきっかけに始まった手の痺れがおさまらなかったんですね。外から見ていると、傷口は大きな縫い目で痛そうだとわかるのですが、手の痺れは見た目でわからないので、本人の苦しみをなかなかわかってやれませんでした。それだけではなくて、おさまらない手の痺れに本人は参ってしまい、仕事も長期に休まなければならず、精神的に苦しくなってしまったようなんですね。知らない人は手術が一番大事と思いがちですが、緩和ケアと言って、大事なのはそれだけではないんだなと痛感しました。
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